樫原ドクターの教えて講座

vol.6 眼光鋭い老人

高齢者の頭痛についてのお話です。

年をとるにつれて目のまわりがたるんできます。これは、実は私自身の話ですが、上まぶたが垂れてきますと周りがよく見えなくなり、良く見ようとすれば額に皺をよせて目を大きく見開く必要があります。長時間にわたって額に皺を寄せていますと、この皺をよせる前頭筋という筋肉が疲労してきて、頭痛や肩こりの原因になってしまうのです。

このような高齢者の頭痛の治療として、最近は二重まぶたの手術を受けるかたが増えています。つまり、眼光鋭い老人には、額に皺を寄せて頑張って目を見開いている人と、眼瞼下垂の手術を受けて目が大きくなっている人とがいるということになります。

私も最近、目が垂れていると言われることが多いので、手術を受けたほうがよいかもしれませんね。