【訓練を終えて　院長　林秀樹】
現在では、県西部から市内の救急救命センターへ患者様を搬送する際、救急車にて行っています。しかし、空路（ヘリコプター）で搬送できれば13〜14分で救命救急センターへ搬送できます。本年5月1日には、徳島赤十字病院にヘリポートが装備されました。これを機に徳島県消防防災航空隊、美馬市消防本部、美馬市医師会にて患者搬送の合同訓練が企画され平成18年５月24日挙行となりました。
訓練内容は、美馬市内の病院より搬送事例が出た事を想定し救急車に医師、看護師が同乗してヘリポート（当院ヘリポート）まで搬送、その時刻に合わせて徳島県消防防災ヘリコプター「うずしお」が到着。患者、医師、看護師が救急車からヘリに乗り換えて離陸、上空を飛行旋回、搬送先ヘリポートに着陸して患者を救急室へ搬入するという工程でした。この後、ヘリコプターにて山林火災等の消火活動の訓練を併せて行われました。
訓練日は、前日の天候とうってかわって快晴に恵まれ、成功裏に演習が行われました。今後、実際に急患が発生した際、ヘリコプターを有効に利用して患者さまの救命率向上に繋がる様に各医療機関、消防、航空隊、救命センター間で連携が築かれる事を願っています。