放射線とは?

 放射線は、人間の五感では感じ取ることができない一種のエネルギー。直接または間接に空気を電離する能力を持っています。特に医療用で使用されるX線には以下のような特性があります。
1. 五感に感じない…痛みや苦しみを感じない。
2. 蛍光作用がある…X線の存在が分かる。X線撮影・診断が可能。
3. 電離作用がある…X線量(線量)の測定が可能。
4. 写真作用がある…X線撮影・診断が可能。
5. 物体に対する透過力が強い…透過力は物質の種類・密度・厚さに依存される。特にX線(ガンマ線)は透過力が強く、これらを止めるには厚いコンクリートや鉛の板が必要です。

診療放射線技師とは?

法律通りに書くと下記の様になります。
1. アルファ線およびベータ線
2. ガンマ線
3. 100万電子ボルト以上のエネルギーを有する電子線
4. エックス線
5. その他政令で定める電磁波または粒子線
を厚生労働大臣の免許を受けて、医師または歯科医師の指示の下に、人体に対して(撮影を含み)照射することを業とする者をいう。

 簡単に言うと、診療所や病院でX線などの放射線を利用して、画像を撮影したり、放射線治療をしたりする人のことということです。この際に、診療放射線技師免許があるということと医師の指示無しで勝手にX線撮影や放射線治療をしてはいけませんという条件があるということです。また、診療所や病院以外でも原則撮影をしてはならないことになっていますが、一部出張撮影やバスでの健康診断のX線撮影、胃透視等は条件付きで行うことができます。

医療被曝(ひばく)に関して

医療被曝とは
1. 診断または治療の過程で患者様自身がうける被曝
2. 診断または治療中の患者様のために、患者様の家族などが承知の上で自発的にうける被曝
3. 医学・生物学的研究プログラムの一部としてボランティアがうける被曝

 一般的に、放射線は通常の生活においても年平均2.4mSv(ミリシーベルト)の被曝を受けております。また、生活区域での年間線量等量限度(これ以上被曝しないようにしてくださいという量の限度)は1mSvとなっております。しかし、医療被曝についての制限はありません。よって、最近全てにおける癌患者の3%が放射線診療による被曝によって生じているとの報道や、IVRなどの治療によって、皮膚潰瘍などの障害が報告されている例もあります。通常、1回に200mSvを浴びると発ガンの可能性が出てくると言われております。ただし、健康診断における胸部X線写真や頭部CT検査を1回受けたからそのような障害が出ることもありません。
また、現在ICRPといわれる国際放射線防護委員会より出されているのが、行為の正当化と防護の最適化です。それを満たすために当院では、被曝低減を目標としております。また、線量が足らないと画像の劣化があるため結果的には無駄な被曝をさせることになるので、よりよい画像になるための必要最小線量を求めなければなりません。そのため、当院ではCRシステムを導入し、被曝線量の減少を試みております。CT・透視検査に関しましても線量減少させるための試みを行っております。